CNC工作機械が何を作っているのかが分かったところで、次はどんな場所で見つけることできるのか、代表的な例を2つご紹介します。
一、中小加工業者
街を歩いていたりGoogleマップを見ていると、「〇〇製作所」や「〇〇鉄工」と書かれた看板や表示を見かけることがあります。そのような中小加工業者は、もしかしたらCNC工作機械を設備しているかもしれません。あなたの家の周りの鉄工所も、もしかしたら私たちの生活と密接に関わる自動車・飛行機・ロボット・医療機器の部品を削っているかもしれませんね。
町工場にとってCNC工作機械は一世一代の大勝負
CNC工作機械は新品で購入すると安いものでも500万円、高性能・多機能なものでは5000万円や1億円を超えるものもあります。年間売上高が数千万円〜数億円、従業員数が1名〜5名ほどのいわゆる「地元の町工場」にとって、CNC工作機械への投資は、会社の今後の経営を左右する一世一代の大勝負なのです。
だから多くの町工場の経営者は、投資する工作機械の機種やオプションの選定、更に工作機械購入後の加工依頼の確保に常に神経を遣っています。
二、大手メーカー
自動車、航空機、ロボット、医療機器、家電、電子機器、工作機械などの最終製品をつくる、いわゆる大手メーカーも、CNC工作機械の大きな需要家の一つです。自社内での加工や外注品の修正のためにCNC工作機械が設備されることがあります。
数万〜数十万個単位の量産部品の加工では、複数の専用CNC工作機械、産業用ロボット、加工物の自動搬送装置などを組み合わせた「トランスファライン」という切削加工システムを構築することもあります。このシステムの構築には、工作機械メーカー、産業用ロボットメーカーだけでなく、「ロボットSIer」と呼ばれる、ロボットシステムを提案・設計・施工する専門の事業者が関わることも多くあります。
大手メーカー生産技術者とCNC工作機械
一台だけでも非常に高額な工作機械。更にトランスファラインのような産業用ロボットと組み合わせた大規模なシステムは、1億円から10億円を超えるものも珍しくありません。
当然導入する大手メーカーでは幾多の投資効果検証、予算申請、稟議承認手続きが踏まれます。そして導入後は、検証した効果(切削時間短縮、生産量アップ、加工品質向上、工程集約など)が生産現場で実際に出るかが常に試されます。
導入をリードする部署や生産技術者は、高額設備が効果を出して会社の利益に貢献すれば高い評価を得られます。その一方で、想定した効果を得られずに赤字設備になってしまったら…。大手メーカー生産技術者にとって、CNC工作機械やシステムの導入は出世の大きな登竜門の一つです。従って生産技術者は、導入するCNC工作機械の機種やオプション選定に非常に気を配り、しばしば自社の生産工程に合った特注オーダーメイド仕様が多数詰め込まれることもあります。
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