リニアステッピングモータ(Linear Stepper Motor)は、回転運動ではなく直線運動を実現するステッピングモータの一種です。リニアステッピングモータは、ステップ動作によって導かれる磁気原理を利用して、直線的な運動を実現します。
リニアステッピングモータは、一般的にはコイルが直線的に配置されたステータ(Stator)と、可動部であるロータ(Rotor)から構成されています。ステータには通常、2つ以上のコイルがあり、コイルには磁気効果を生じるための電流が流されます。ロータには永久磁石が配置されており、ステータの磁場と相互作用することで直線運動が生じます。
リニアステッピングモータの作用は以下の手順で行われます。
コイルへの電流供給: リニアステッピングモータのステータにあるコイルに、ステッピングモータドライバから制御信号を介して電流が供給されます。電流の流れによって、コイル周囲に磁場が発生します。

「写真の由来:NEMA 8 エクスターナルリニアステッピングモータ 8E15S0504DC5-100RS 0.02Nm ねじリード 4mm(0.1575") 長さ 100mm」
「写真の由来:NEMA 8 エクスターナルリニアステッピングモータ 8E15S0504DC5-100RS 0.02Nm ねじリード 4mm(0.1575") 長さ 100mm」
ロータの磁気相互作用: ステータのコイルが発生させる磁場と、ロータに配置された永久磁石の磁場との相互作用によって、ロータに力が発生します。この力により、ロータは直線的に移動しようとします。
ステップ動作: ステッピングモータドライバから送られるパルス信号に応じて、コイルの電流が制御されます。パルス信号の立ち上がりや立ち下がりのエッジに応じて、コイルの磁場が切り替わります。これにより、ロータはステップ単位で正確な距離を直線移動します。
ステップ解像度と運動制御: リニアステッピングモータのステップ解像度は、ドライバや制御装置によって決定されます。より高いステップ解像度を持つドライバを使用することで、より細かい移動が可能となります。また、ステッピングモータドライバは、速度制御や加速度制御などの機能を提供し、リニアステッピングモータの運動を制御します。
リニアステッピングモータは、精密な直線運動が要求されるアプリケーションに適しています。3Dプリンタ、医療機器、ロボットアームなど、さまざまな分野で利用されています。
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